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「短小浦島」小松左京

「短小浦島」小松左京
SFではない作品が多く収録されているが、彼の多彩ぶりを知るのに良い1冊。
女シリーズの「待つ女」、京都の情緒あふれる作品、ミステリー調など盛りだくさん。でも歴史とか古い時代に関する記述を読むのが退屈に思ってしまうので、それは飛ばしてしまった。

「明烏」
真面目な両親のもとで育った甥っこが大学生になり、知り合いの女将に彼を男にしてやってくれと頼む叔父さん。粋な花街の楽しみ方なんて時代に合わないかもしれないけど、風情があり、不思議な余韻が残るのが心地良い。

「乗合船夢幻通路」
祇園が舞台。気にかけていた半玉さんが売れっ子の芸妓になり、久しぶりに座敷に訪れたところ別の部屋に知り合いがいて…
落語とか祇園の事良く知っていたらもっと面白く読めるのかな。

「高砂幻戯」
高砂神社へ向かう途中で出会った新婚の若い2人。そこで見たものは夢か幻か。

「待つ女」
女シリーズは何度読んでもいい。「いとせめて」がいじらしくて、でもちょっと怖い。主人公の男性と妻が子供がないくても仲良しな雰囲気も読んでいて楽しい。

「隆達小唄」
読みにくくて途中で断念。

「短小浦島」

「石」
隕石?を手にした赤ん坊が天才児になってしまい両親の手に負えなくなる。最後はV(ビジター)を彷彿させるような恐怖。


読了日:2022/09/06
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